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保護者のみなさまの悩みを解決!中学生を自主的に勉強する子に変える方法とは?

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保護者の方と面談をしていると「うちの子は家で全然勉強しないんです。どうしたらいいですか?」という相談を受けます。今回はこの質問に対して3つの方向から考えていき、最終的に「どうすれば自主的に勉強するようになるか」の答えをお伝えしていきます。

目次

「なぜ勉強しない?」に対する1つ目の考え方(本人の意識)

「やる気がない」を読み解いていく

勉強しない理由の一つとして「やる気がない」ということがあります。では、やる気とはなんなのでしょうか?

やる気とは「自ら進んで何かをやろうとする気持ち」のことです。この意味の中で注目すべきなのは「自ら進んで」という言葉です。

例えば「その場から100メートル走ってください!」と言われたとき、頭の中に浮かぶ言葉は「どこへ?」や「なぜ?」ではないでしょうか?もちろんすぐに走ることができる方もいらっしゃるかもしれません。その方は普段から即行動ができる脳になっているのだと思います(うらやましい)。

つまり「自ら進む」ためには「ゴールや目的」が必要なのです。もう少し深堀りしていきます。

ゴールや目的があると何が変わるのか

例えばお子さんが熱中しているものを想像してください。部活動かもしれませんし、ゲームかもしれません。そのゴールや目的は「試合や友達に勝つため」かもしれませんし、「より上手くなりたい」かもしれません。さらに、上達を繰り返すことや、うまくいったときに褒められる、称賛されるという経験が増えると、部活動やゲーム自体を「好き」になっていく可能性もあります。

「やる気が出ない」ということに着目すると、大人であっても同じことが言えます。

例えば「明日から中国語を勉強してください」と言われたとします。頭の中に「なんで?」が浮かびませんか?「海外への転勤が決まった」とか、「中国語検定に合格すれば昇給がある」とか、「見たい中国のドラマがある」とか、勉強する目的があれば頑張れるかもしれませんが、目的が無いとなかなか頑張ることは難しいと言えます。

中学生が勉強をする目的を探す

ここまででわかることは、大人であれ子供であれ、目的やゴールが明確にないとなかなか頑張れないということです。逆に考えると「勉強する目的が明確になれば頑張れる」可能性が高まります。では中学生が勉強をする目的やゴールとは何でしょうか?

大人の立場からだと「将来のために必要だから」となるのですが、これは大人がすでに中学を卒業して高校、大学などを経て社会に出るという経験をしているからこそ言えることで、中学生には到底響かない言葉です。ではどうすればよいのか?の答えを明確にするために、次の考え方で目的を明確にしていきます。

「なぜ勉強しない?」に対する2つ目の考え方(保護者の期待をコントロール)

「勉強しなさい!」のゴールはありますか?

保護者のお子さんへの期待というのは時に重くなりがちです。ゲームばかりしている、YouTubeばかり見ている、スマホばかり触っている、そんなお子さんを見ていると「そんな暇があるなら勉強しなさい!」となります、ごもっともです。ただ、保護者が言う「勉強しなさい!」とはどういう状態になればゴールなのでしょうか?

例えば「一日5分勉強机に座る」、「問題集を1ページ勉強する」、「学校や塾の宿題を完了させる」、これらは「勉強をしなさい!」に対する答えとしては全て正解です。なぜなら勉強という行為を実際に行っているからです。

お子さんが勉強に向かう声掛けになっていますか?

「勉強しなさい!」を「5分でいいから机に座りなさい!」や、「問題集を1ページだけやりなさい!」というアプローチに変えると「ゴール」が生まれます。「勉強しなさい!」は前節でお話しした「その場から100メートル走ってください!」と同じなのです。ゴール地点を明確にしてあげることでゆっくりではあるものの走り出しやすくはなります。

走り始めたならば、続いてはゴールに向かって「速く」走れるようにするために必要となるスパイスを用意します。「ほめる、称賛する」ということです。

自主的に勉強するためのスパイスを用意してください

前節でお話しした中国語の話を思い出してください。もしも頑張って頑張って中国語を勉強して検定に合格したとします。あなたならどんな行動をしますか?

多くの方は「誰かに伝えたくなる」のではないでしょうか?人には自身の頑張りをわかってほしい、合格したことを称賛されたいという承認欲求があります。特にゴールにたどり着くまでの過程が大変であればあるほど承認欲求は高まります。

お子さんの勉強に置き換えてみてください。

どれだけ少ない時間や少ない量であったとしても、(本人の中では)ゴールも目的も明確になっていない大嫌いな勉強を、大好きなゲームやスマホの時間を我慢して行動できたのですから、間違いなく承認欲求が生まれているはずです。そんなときに「最高の誉め言葉」をスパイスとしてかけてあげてほしいのです。

ただ、やりすぎ(ほめすぎ)には注意です。あからさまにやりすぎると反抗期の中学生の場合、ほめる量に反比例して行動する気持ちが損なわれてしまいます。「よくがんばったね!ゲームしていいよ!」くらいがベストかと思います。

目的を明確にするための会話

とは言うもののそんな簡単に行動には移りません。なぜならば勉強をすることの「目的」がはっきりしていないからです。

そこで勉強する目的を明確にしていきます。勉強の目的を「将来のため」という漠然としたものにするのではなく、より具体的に明確にしていくための会話をしてあげる必要があるのです。

会話のポイントは「未来から逆算していくこと」です。

例えば「サッカー選手になるため」という目的だったとします。「プロサッカー選手」なのか、「日本代表に選ばれる」なのか、お子さんの「サッカー選手になる」というイメージを具体的にしていきます。「日本代表に選ばれたい」となれば海外でサッカーをすることも視野に入れる必要があります。そうすると簡単なところで「英語は日常会話レベルはできるようになっていたいよね」といった会話が生まれます。

他にも日本のプロサッカーを経て海外からのオファーをもらうとした場合には、高校では全国大会で活躍しておくことが望ましくなります。そうした場合にはサッカーの名門高校へサッカー推薦で進学するのか、勉強で進学するのか、という会話になります。

勉強で進学となればある意味で目的が生まれました。サッカー推薦の場合であれば、サッカーに全力で集中するために中学の間に勉強をがんばっておいて、高校では多少勉強がおろそかになっても平均点はとれるようになっておこう、といった会話をしてあげることもできます。

これは単なる一例ですが実際にご家庭で会話を行おうとした場合には、いままでの環境に慣れてしまって反抗したりであるとか、本音をなかなか話してくれないといったことが起きてしまいます。こういった会話を得意としているのが学習塾であり、そもそもお子さんに変化を起こすために学習塾が存在しているのです。難しいと感じた場合には一度お近くの学習塾へ相談してみてください。コーチングの資格(可能であれば社外の資格)を持っておられるような先生に出会えるとやる気を大きく引き出してもらえます。

「なぜ勉強しない?」に対する3つ目の考え方(行動を促進する)

意識が上がればあとは行動だけ

ここまでゴールや目的の必要性、目的を明確にするための会話を行ってきました。3つ目にお伝えするのは行動を促すということです。自主的に勉強するためには意識だけではなく、「実際に勉強をするという行動」とそれを「継続させるための手段」が必要となります。ここでは「勉強の始め方」と、「勉強を継続させていく手段」についてお話していきます。

「期待」というハードルを下げることが重要

早速ですが、質問です。お子さんに「今日は勉強をしていたね」と素直に言えるのは何時間からですか?恐らく明確な回答はできないのではないでしょうか?明確な答えがないにもかかわらず「勉強しなさい!」と言ってしまうのです。さらに怖いことに保護者の期待というのはどんどん大きくなっていきます。

例えば毎日1時間勉強するようになったとしましょう。最初のうちは「よく頑張ってるね」と素直に言ってあげられると思います。しかし3か月もすると「もっとがんばれるんじゃないのかな」となり、1時間勉強を頑張ってきたお子さんに「あれ?もう終わりなの?もっと頑張りよ」と口にしてしまう。

こうなってしまうとお子さんは勉強からどんどん離れていってしまいます。

お子さんが勉強に向かうために保護者に必要な2つのこと

保護者に必要なことは大きく2つ。

応援する気持ち

1つ目は「応援する気持ち」です。そしてその気持ちは決してご自身の満足のためになってはいけません。あくまで応援するだけです。なので「もっと」とか「まだまだ」とか期待を上乗せする言葉は厳禁です。ただやったことをほめてあげるだけでOKです。

ほめ方のポイントとして実践いただきたいのは「事実をほめる」ということです。

例えば30分間勉強したのであれば「30分間の勉強よくがんばったね」です。簡単ですが、これがとても効果的です。この内容はもう少し深くお伝えしたいので、別のブログでお話していきます。

我慢

2つ目は「我慢」です。この「我慢」というのが保護者の行動の中で最大の難関となります。具体的に説明していきます。

今日から勉強を始めようとなったとします。お子さんから「明日からでいい?」と聞かれたら、即答で「いいよ」と答えてあげてください。

上の会話のポイントは「明日からでいい?」というお子さんの意思が表現されていることです。この時点で前に進んでいるのです。ここからすでに「我慢」が始まっています。

最初の設定をとにかく小さくする(スモールステップ)

さらに「我慢」が続きます。明日からの勉強ですが、具体的に「時間」を決めてください。その時間ですが、必ず「本人が決める」ようにしてください。その時間がたとえ「1分間」であっても「わかった、明日からがんばろうね!」と返してください。「我慢」できていますか??

多くの方は「たった1分?」と思われたかと思います。もちろん「1分間」は極端すぎる例ですが、全く勉強しなかったお子さんが最初から「10分間」も勉強できれば最高のスタートだと言えます。正直納得いかないですよね?

フルマラソンを例に勉強時間を考える

例えばご自身が1年後にフルマラソンを完走すると仮定してください。これまで全く走る練習をしていなかったのに明日から練習を始めて(今日からは心の準備が間に合わないですよね)、早速毎日42.195㎞走りますか?そんなことをしたら体に支障が出て、2週間は動けませんし、2度と頑張ろうとは思えないです。

さすがにいきなり42.195㎞はしんどいとして、明日からどれくらい走りますか?正直わからないと思います。「とりあえず明日一回走ってみよう」になるのではないでしょうか?もしくは「まず近所の公園まで1㎞あるから往復で2㎞走ってみよう」といった形で具体的に計画するのではないでしょうか。

どちらにしても最初は本当に少ないところから始めるのではないでしょうか?勉強も同じだと考えてください。

1年後に1日2時間勉強できるようにする、と決めたとすればゴール地点の1年前である今日は10分で十分なのです。1週間ごとに5分ずつ勉強時間を増やしたとすれば半年後には2時間の勉強になります。

注意が必要なのはゴールまでの時間です。例えば中3の夏休みにこの会話では受験は戦えません。そういった場合にはプロ(学習塾の先生)に頼ることをお勧めします。

これが「勉強の始め方」と、「勉強を継続させていく手段」なのです。

どうすれば自主的に勉強するようになるか

すべての考え方を実践する

最初に「本人の意識」を理解することから始まり、「保護者の期待をコントロール」することにより本人が勉強しやすい環境を整え、「行動を促進する」ために我慢をしながらスモールステップを登っていく、これらの行動により「自主的に勉強する」ようになっていきます。

行動の流れをまとめると

最初は目的を明確にするところからスタートです。ただ、いきなり将来の話や夢の話を始めるとお子さんにとっては重く感じてしまうため、反発が起きる可能性が高いです。そのためタイミングを見計らう必要があります。まずは会話の量を増やすというところから警戒感を薄めていく必要があります(最初から我慢というか根気が必要ですね)。

目的が明確になれば次はどのくらいの時間から始めるかです。必ず本人に決めてもらうのですが、「毎日2時間頑張る」といった最初から速いペースでスタートするのは避けるべきです。フルマラソンの内容でお話しした通り、やる気を損ねてしまう可能性があります。時間数に関してはうまくコントロールしてあげてください。

勉強が始まったのであれば、毎日「事実をほめる」です。「10分間の予定」を「15分間」勉強していたなら大チャンスだと思って多めにほめてあげてください。

あとは習慣化するようになるまでひたすら「我慢」と「応援」です。とても大変ですが、お子さんも同じだけもしくはそれ以上に大変だと思っていっしょに進んでいってあげてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?細かくは書いたつもりですが、実践してみるとうまくいかないことが多いと思います。それはお子さん一人ひとりに性格や習い事、周りの環境の違い、現状などが存在するからです。難しいですがうまくいった先にはお子さんにとって最高の環境が作られます。なかなかうまくいかないといった場合にはお早めにお近くの塾に相談してみてください。相談だけでも聞いてくださる塾はたくさんあると思います。

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